史実論争についての考察

 

 ここは、「平安ものマンガ」における、史実の忠実性に関する意見交換をしていただいた結果を公表する場です。

 史実論争の発端は、高橋冴未さんの作品「きらきら馨る」第6巻において、次のような意見が述べられたことに始まります。

 ある作品の中に、豊楽殿での公開処刑というシーンがあったが、これで「宮中で公開処刑することがある」と勘違いされるのではないか
 平安時代を舞台にするなら、本当はどうなっているかを知ったうえでデフォルメするべき

(市野要約 『きらきら馨る』第6巻)

 彼女の言う「ある作品」とは、藤丞めぐるさんの作品「緋桜白拍子」です。第3巻において、主人公の梓が捕らえられ、見せしめということで宮中で磔にされ、その場で公開処刑という場面が登場します。
 そして、その中で藤丞さんは次のように述べています。

 私の描く時代劇は史実にこだわらない藤丞流仮想時代劇とでもいうような世界
 藤原氏を登場させると当然源平にも触れなければならず、そうなると私の描きたいものとは異なる
 物忌みや穢れに関しても、ストーリーを考えて切り捨てた
(市野要約 『緋桜白拍子』第3巻) 

 この件に関して、BBSを立ち上げ、皆さんから意見を募りました。書き込んでいただいた方は、実に冷静かつ深い考察の上に書き込んでいただきました。

 皆さんのご意見はこちらに掲載させていただきました。

 また、市野賢治の私見については、こちらにまとめさせていただきました。